ファブレット+スマートPCという未来


Microsoftが発表した、Proじゃない方のSurface 3が話題になっています。これまでの同シリーズとは異なり、ARMではなくIAのCPUに、RTではないフルのWindowsを搭載。小型軽量さ、何より安価さと相まって、ヒットの予感がします。

MacBook / Surface 3 / Chromebook Pixel

同じタイミングで、Appleから新しいMacBook、Googleから新しいChromebook Pixelと、IT大手から「PC」の発表が相次いでいます。それも、ハイエンドというよりは、性能も機能も制限されたモデルばかり。なぜこのタイミングでこのような発表が相次ぐのでしょうか。

その答えは、ファブレットの流行にあります。

iPhone 6 Plusのヒットによって、国内でもファブレットが広く受け入れられるようになりました。(僕には6 Plusは合いませんでしたが、同じ5.5インチのfreebit PandAは愛用しています。)が、そもそもいわゆるスマートフォンでも画面サイズは拡大を続け、5インチ超が一般的になっています。IDCの予想によれば、2018年には世界でスマートフォンのシェアの1/4を占めるようになるとのこと。

ファブレットの画面サイズになると、電子書籍や動画視聴などのタブレット向きの用途を代替することができます。たとえより大画面で快適なタブレットを持っていたとしても、常に持ち歩いているファブレットと比べて使われなくなっていくのは必然でしょう。実際iPadが売れていないことが話題になっています。

ファブレットが比較的小型で情報消費の用途を飲み込んでいく一方で、よりPCに近い書類やコンテンツの作成のような生産的な使い方はカバーできません。タブレットが生き残るとしたらこの方向ですが、タブレット自体も、そのような用途では、キーボード/ポインティングデバイス/マルチウィンドウを備えたPCにはまだまだかないませんでした。

一方、PCはPCで、レガシーなアーキテクチャを引きずってきました。高価格/携帯性の低さ/バッテリー持ちの悪さ/Retina以前の低い解像度/様々な有線接続の必要性など、スマホやタブレットと比べて商品力の課題を多く抱えていました。

ここで、先ほどの最近のPCの新機種を振り返ってみると、いずれも比較的安価/軽量(MacBookとSurfaceはいずれも1kg切り)/長いバッテリー持続時間/高解像度/ワイヤレス指向(MacBookに至ってはデータ通信1ポートのみ!)と、PCでありながらスマートデバイスの利点を取り入れていることがわかります。もちろんPCのフォームファクターで、入力装置/ウィンドウシステムはPCのものが利用できます。

このように、最近話題となったPCはみな、スマートデバイスの特徴を取り入れた、いわばスマートPCというべきものです。

スマホ/タブレット→ファブレット、タブレット/PC→スマートPC

スマホ/タブレット/PCの世界から、ファブレット/スマートPCへのシフト

大画面化し、かつモバイルで利用できるファブレット(実際にはもはや一般的なスマートフォンと言っていいと思いますが)がネットの利用や情報を消費する主な装置になる。一方、生産的な用途には、PCの生産性とスマートデバイスの扱いやすさを兼ね備えたスマートPCが使われる。どうやらそれが、今後数年間で標準的な情報環境になっていくのが見えてきました。